今年の7月8月は長期出張や、オミクロン株の猛威に負けコロナで倒れたりで全く歩みを進めることができませんでした。
残暑もほぼ終わり歩きやすくなってきた9月末、交通機関の関係で後回しにしていた南三陸の方へ一度戻ります。
帰路に迎えを頼めたため、BRT陸前戸倉駅から神割崎自然公園、ぐるっと回って釣石神社、旧大川小学校へ辿るルートです。
前回から使い始めているユーロシルムのお気に入りの晴雨兼用傘。とても軽く、丁度良い長さなのでザックにも横付けできます。とても丈夫なようで、ぶっとんだCM動画は何度でも見てしまいます。
滝に打たれても車にひかれても大丈夫。歩いていると風が強いのでそのへんで買った安い傘だと骨が折れたりひっくり返ってしまうのですが、この傘はそんなこともなくそのまま自分ごと飛ぶ心配すらあります。
また、表面が銀色になっているので暑い日の日傘にぴったりです。夏になるとモンベルの銀色の日傘が飛ぶように売れますが、あれはモンベルとでかでかと書いてあり、もともと全身モンベルの私には社名を背負いすぎて荷が重いので、最近少しずつモンベル離れをしています。モンベルの企業努力は神がかっている。
黙々と歩いていると神割崎キャンプ場に到着しました。キャンプはしませんがご飯を食べることができます。面白そうだったので、神割崎カレーを頼みました。
見た目が神割崎(まだ見てない)で、お肉にクジラとタコと笹かまが入っています。すごい歯ごたえ。クジラは好きなんですが竜田揚げは初めて食べました。一番好きなのは白い謎の食感の「おばいけ」って部分です。
神割崎キャンプ場は設備も整っていてロケーションもよさそうでキャンプすると楽しそうです。私は一度テントが使ってみたくてキャンプに行ったことはあるんですが、帰ってからテント片付けたりするのがめんどくさくて多分もう行かないです。
歩いたり登山したりするための寝るためだけのキャンプならするかもしれないですが荷物が重いのがとても嫌です。
ここが神割崎!確かに割れているし海も荒れている。
神割崎は村の境界付近に流れ着いたクジラの所有権をめぐって争った村人を見かねて、神様が岩ごとクジラを雷で真っ二つにし、争いをいさめた伝説があります。神割崎周辺は自然歩道もあり景観も美しく歩いていて楽しいです。そこから北上大橋の方はずっと国道沿いで楽しいかといわれると...?
出来立ての新しい道路はとても歩きやすいのですがなぜか苦痛を伴います。景色が変わりにくいからなのか飽きる感じです。
でもトンネルの中はちょっとスリリング。車の音がうるさい。
さきほどの白浜トンネルを抜けると北上川の河口域をずっと歩くことになります。この辺りは津波の被害で町並みが一変してしまったことがうかがわれ、しんみりとした気持ちになります。
北上川の大きな川の真ん中に明らかに人陰が見えて、お彼岸ということもあり自分を納得させながら歩いていたら、そのあと身体半分川に浸かって釣りをしている命知らずの釣り人達だったということがわかりました。何が釣れるんでしょうね。シーバスかも?と釣り好きの人に言われました。
釣石神社のそばの唐揚げ屋さん「こっこちゃん」。みちのく潮風トレイルのハイカーさんたちもたくさん訪れ、お店のおかあさんがとてもやさしいお店です。
こんなに唐揚げ大盛りとは思わなくて最初どうしようかと思いましたが、とてもおいしいのでペロリと食べてしまいました。お昼ご飯を食べてないというと色々持たせてくださいました。ありがたい...。
ハイカーさん以外にも次々にお客さんが来ていました。
釣石神社には落ちそうで落ちない巨石のご神体があります。落ちそうで落ちないので受験生に人気です。今日はいっぱい歩いたので頂上まで登る元気がなかった。
新北上大橋を渡ります。北上川河口は葦原が残っており、葦を抜ける風の音は日本の音風景百選に選ばれているそうです。葦原は豊かな生物のゆりかごとなります。
終着点は旧大川小学校。とてもきれいな校舎で、楽しく学校に通っていた生徒たちの姿が目に浮かびます。問題となった避難に使われなった裏山も見え、災害時の避難計画についてはしっかりと考えておかねばならないと感じさせられます。関わった人たち皆が悔やんでも悔やみきれないものでしょう。
今回、帰りの算段が付いたため平日以外は公共交通機関がないルートの途中でエスケープできましたが、この南の雄勝半島についてはいまだにどう歩くか悩んでいます。もうタクシーしかないでしょうね。
東北は住民の方の交通手段も、観光客の交通手段もレンタカーに頼ることが多いですが、旧大川小は全国の方も興味があると思う場所なので、土日でもなんとか公共交通機関で行けないものかな…と思ってしまいます。
何はともあれ27km歩きました!