長距離おさんぽ部

長い散歩が好きです

ものづくりの地へ(岩手県釜石市 唐丹駅〜釜石駅:18km MCT day31)

前回越喜来の「潮目」を訪れどんどんトレイルを歩きたいという意欲に満ち溢れています。今日の始まりは前回雪景色だった唐丹駅。ここから釜石駅へ向かいます。釜石は宿泊の拠点としていますが、この景色とは打って変わって工業地帯。どのように景色が変わっていくのか楽しみです。

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少し雲が多いですが風もなく良い日です。
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サクサクと開けた伐採用?の道を歩いていきます。

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この日は2月でしたが、前回のような大雪が降った直後だと雪道になることもありますが、東北といえど太平洋側はあまり雪も積もりません。太平洋側の気候らしく、寒くはありますがカラッとした青空の中冬でも散歩を楽しめます。下草が生えていたり、虫が少ない分、野営をしないなら冬のほうが歩きやすいかも?
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でもここの桜並木は春に見たい。
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津波の碑。震災の日も近くテレビ局が取材に来ていたため早々に退散。f:id:ochinaihappa:20230302005922j:image

伊能忠敬の測量を記念して建てられた測量の碑が少し上がったところにあります。入り口にあるこの「地球の微動あらざらんか」という言葉は、たとえ測量してもきっと地球はいつも僅かに動いていてきっとその測量結果も訂正される日が来るということを、伊能忠敬がわかっていたということを示す言葉です。

これが測量の碑。何を書いてあるかはよく読めません。きっとこの場所も東北沖地震で伊能忠敬が測量したときから大きく動いているはずです。

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最近ノルマの様になってきた(そして癖になってきた)峠越え。今回は鍬台峠。

ちなみになぜかここに入る手前にそれっぽい横道があって、水色のテープがあったのでずんずん林に入っていましたが全く違う道で肝を冷やしました。

みちのく潮風トレイルコースには正規の文字が書いたテープの他に水色のテープが結んであることもあるのですが、林業の人も使っていることがあるのでお気をつけて。まぁちゃんと地図を見ていれば間違いようがないのですが。

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こんな感じの広々した林道です。歩きやすい。
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そうでもない。
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よくわからない感じにくねくねまがって峠越えを目指します。
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峠越え!山陰側は雪が残っている予感です。トレッキングポールはありますがアイゼンをつけるほどではないかな。

この峠を越えるときの鞍部の逆三角の空が最高です。病みつきになってしまう。山の頂上を目指すのとはまた違う楽しさがあります。
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山陰側は思ったより積もっていて、慎重に歩いていたつもりでしたが動画を撮っている隙に油断してすっ転びました。無事です。
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峠を越えると釜石の町が見えてきます。遠くに観音様も見えます。今日は観音様の向こうまで行くのですが、こう見ると遠いな…という気持ちになります。でも一歩一歩歩けば必ず着くもので、毎回自分の一歩の力に感慨深くなります。
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なんだかわからないモニュメント。解説もない。変な穴が空いていて、中はワイヤーローブ。一体何なのだろうと360度観察していました。よくわからないところで時間を使ってしまった…。

ちなみにこれの存在を他のハイカーさんに聞いてみると誰も認識していませんでした。みんな見る場所が違って面白い。
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釜石の手前に鉄の歴史館。面白そうなので当然入ります。
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中はかなり充実していました。鉄づくりの歴史を大掛かりな装置を使って勉強することができます。
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施設の展望所から見える景色もきれいなのでぜひ訪れてほしいです。f:id:ochinaihappa:20230302010003j:image

アンモナイトのレプリカが!これは圧巻でした。
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全然知らなかったのですが、ひょっこりひょうたん島のモデルの島があるようです。探さなくては。
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日も傾きかけるなか、釜石に到着します。製鉄所からあがる煙が夕焼け空に上ります。峠を越えると急に工業地帯なのでなかなか驚きです。

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なぞのパイプ。
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釜石駅に到着。SL銀河の発着駅でもあるので駅舎もSL仕様です。この横のフォルクローロ釜石によく泊まっています。
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駅前にあるものづくりの火。釜石のものづくりを象徴するモニュメントです。
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この方は大島高任。近代製鉄の父です。先に鉄の歴史館で勉強してから見るとなおよし。

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今回はちょうど歴史館の見学も合わせちょうどよい距離でした。

自然の中を歩いていると、このような工業地帯は少しびっくりしますが、ここで暮らす人達が何を支え、何を守ってきたのか、思いを巡らすのはとても充実した時間になるのではないかなと思います。

私は釜石で見る夕焼けが実は一番好きな景色かもしれません。

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「潮目」と最後の綾里駅(岩手県釜石市 三陸駅〜陸前高田市 綾里駅:15km MCT day30)

前回は三陸駅で旅を終え、一泊して今回は三陸駅の潮目からスタートです。全体だと北上で歩いていますが、セクションは電車の都合や使える時間を考えてたまに南下しています。

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三陸鉄道はかいけつゾロリ冒険号。小学生時代読み倒しました。

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三陸町観光センターは開いている時間に結局訪れることはありませんでした。ここは2023年3月いっぱいで閉館してしまいましたが、現在ニューオキライとして週末憩いの場としてオープンしています。

最近初めて訪れましたがコーヒーやアイスもあり、一休みにちょうどよい場所になっています。

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前日に約束した通り「潮目」に!施設の方が待っていてくれました。温かいコーヒーをいただきながらみちのく潮風トレイルと越喜来にまつわる様々な話を聞きます。

昨日峠道でみた可愛らしいオブジェたちはここから生まれているようです。ちびっこたちの遊び場にもなっているみたい。こんな秘密基地みたいな遊び場、ワクワクするだろうなぁ。
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中にはたくさんのハイカーたちの写真!実は今まであまり他のハイカーともすれ違わず、少々お話したくらいで関わってこなかったのですが、たくさんのハイカーがこの「潮目」を通って南下、北上していき、交流し、ハイカー同士の輪を拡げ、みちのく潮風トレイルの良さを共有してより理解を深めているようです。

簡単ですがごろ寝するスペースもあって、ここで寝泊まりしてしばらく滞在し、周辺を歩くハイカーもいるのだとか。私も初めて来たのになんだか落ち着く空間についつい長居してしまいたくなりました。

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また来ると約束して、今日のルートを歩きます。まず最初に見えるのが未音崎湾展望台。東屋に飾られたガラスの浮子とそこから見える静かな海の眺めが美しい朝のひとときです。
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歩く道は未だ津波の面影を残す道。
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ここにも越喜来のオブジェ。
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高台に作られた三陸鉄道。まっすぐと人々の生活をつなぎます。
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遠くに見える甫嶺(ほれい)駅。青空に高台の駅舎が映えます。
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今日の海は青く透き通っています。三陸の海はしばしば目を奪われ足が止まってしまうほど美しいです。
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カラフルな恵比寿様。こんなカラフルな恵比寿様。
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遠くに見えるは恋し浜駅。三陸鉄道に乗っているとファンシーな駅を目にすることができるのですが、歩いているとちょっと階段を登りたくない…。恋し浜駅は元は「小石」浜という名前でしたが、2009年に名前を変え、恋愛のパワースポットとなっています。駅舎の中にはホタテの絵馬が飾ってあります。

www.city.ofunato.iwate.jp

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自動販売機もピンク色。中に小さなガラスの浮き球が入っていたりしてとても可愛い。

そして何よりみちのく潮風トレイルの看板がピンク!あまり触れてきませんでしたがみちのく潮風トレイルのカラーは大体が緑なので珍しいです。

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ポストもピンク!
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階段を目の前に尻込みしてしまい駅には上がらず次へ。峠道に入っていきます。ちょっとしたところにもまだ越喜来の名残があります。
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舗装路だし今日はアイゼンいらないかな(昨日曲げたし)と思っていたらまさかの道路がツルツルスケートリンク。少し変な姿勢になりながらどうにか踏ん張って登っていきます。
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越喜来の名前の由来の看板がありました。越「鬼」来という字が当てられていたのだとか。坂上田村麻呂の蝦夷討伐に由来があるそうで、逃げ延びた蝦夷が追われてきたようです。今は「喜」に字を変えて、峠を越えてまで訪れる素敵な集落となっています。
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峠越え!ちなみにこの峠の名前なんていうんでしょう。車でも来られます。冬はおすすめしないけど。
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ほたて。

下り道は苔むした擁壁の雰囲気がよく、舗装路ではありますが楽しく歩けます。眼の前をずっとハクセキレイがぴょこぴょこ歩いていて可愛かったです。
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そして三度目の綾里駅。これで最後になります。私はこの綾里駅がトレイルルートの中で一番好きかもしれません。売店で「綾里駅」キーホルダーを買いました。

またくるかなぁ。またくるよね。

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綾里駅の横に立派な獅子舞!とおもったらお神輿!
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本日は15kmピッタリ。道路がツルツルでさえなければとても歩きやすく素敵な道でした。素敵な出会いもあってこの先歩くモチベーションも湧きました。

これからトレイル歩く予定の方は「潮目」の時間をしっかりとってくださいね!

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準備万端雪の峠道(岩手県釜石市 唐丹駅〜大船渡市 三陸駅:21km MCT day29)

この日は前日夜に釜石入りする予定でしたが、大雪の警報が出て交通機関は大荒れ、鉄道も運休するらしいとの情報を得てかなり歩きに行くか迷いました。しかし宿の予約もしちゃったし、今年度で東北を出ることも決まっていたので時間も限られていたため決行。午後休をとってお昼発でなんとか釜石にたどり着きました。

夜になるにつれしんしんと雪は降り積もり、東北と言えどあまり雪は積もらない太平洋の海沿いの釜石も一面の雪景色になりました。電車は夜は運休だったので早めに移動して正解でした。

三陸鉄道はなぜか運休の情報がなかったので結構強いのでしょうか。当日の予定にもかかわるので鉄道情報とずっとにらめっこしていました。

無事に雪の積もる釜石で朝を迎え、今日は唐丹(とうに)駅から鍬台峠、羅生峠を越え三陸駅に向かいます。二つの峠越えです。いつもは北上ルートですが、今回は工程の都合でセクション南下ルートを取ります。

4月に大六天山で痛い目にあったので、今回はトレッキングポールと軽アイゼン、雪対策もばっちりです。

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唐丹駅は真っ白。私のつけた足跡以外は車の跡のみです。山陰になっているのもあり結構積もっていますが山の中はどうでしょう。
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昨日は雪も相まって大荒れでしたが、だんだんと天気は回復してきました。少し曇り空。
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鍬台峠登り口に着きました。入口からなかなかの積もりっぷりです。あまり慣れていませんし、山の中で装着するのも大変なので軽アイゼンを着けます。あるのは鹿の足跡だけ。
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雪が積もった山の中はとても静かです。ちょっとした小川も神秘的に見えます。
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トトロ!この辺りは越喜来にある潮目の皆さん中心にみちのくトレイルを盛り上げようといろいろなオブジェを目にします。人はいないけどなんだか温かい。

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トトロの背中はちょっとびっくり。WELCOME TO OKIRAIと書いてあります。
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雪の中でもトレイルテープはちゃんと見つけられました。道迷いだけは心配だったので一安心。
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思ったより雪が深くてラッセルのようになってしまっています。一番深いところだと1mくらい。アイゼンとポールのおかげで滑りはしませんがなかなか疲れます。
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真っ白な雪と青空の対比がとても美しい道。時間はかかりますが一歩一歩頑張ります。大雪は降りましたが気温はそこまで低くないです。
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もうすぐ峠越えの予感!
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峠に到着しました。雪に風が通り抜けた跡がついています。砂丘で見られる風紋かな。どのように風が通り抜けて雪の吹き溜まりができるのかがはっきり見えます。吹き溜まりに足を入れると膝上まで埋まるのでポールで雪の深さを確認しながらのんびり歩いています。
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こんな雪の中にある鍬台峠にもちゃんとみちのく潮風トレイルの綺麗な案内板があります。(雪がなければ歩きやすくて楽しい峠道だと思います。雪積もっても楽しいですよ!)
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少し平坦な林の中はしっかりと標識を探しながら歩かないとすぐ迷いそうになります。迷ったら戻る精神を忘れずに。小川を越えていきます。
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無事に下山して吉浜駅。三陸鉄道のアナウンスでは「きっぴん」とも言っています。きっぴんアワビからきているみたいですが、地元の人は吉浜のことをきっぴんって言ったりするのでしょうかね。
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駅舎の中は賑やか!写真撮り忘れましたが駅舎がピンクです。地域の本がそろっていたり、気象用の気球があったり賑やかな感じで少しゆっくりするのに最適です。休憩してまた次の峠へ。
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羅生峠に入るとますます越喜来の空気を感じます。ちょっとした石にもほっこり。雪の中ひとりぼっちで歩いていますがとても心強く安心します。
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吉浜駅に降りたときは雪はもうほとんど溶けていましたが、やはり峠の中は雪道。

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旅を見守っていてくれています。
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^-^
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峠の予感!こんなところにも電柱があってびっくりします。
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越喜来の方たちが作ったみちのく潮風トレイルの案内椅子。歓迎されている感じをひしひしと感じます。
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てんとうむし!
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旅路も「潮目」が近いです。
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峠から下りて町に入ります。ほっとします。
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おすすめって言われたからには行くしかない。
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大王杉、大きすぎて写真に入りきれません。立派です。
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日の入りが近いです。冬の歩ける時間は短い。とぼとぼ駅まで向かっている途中地元の方とおしゃべり。あなたはあの峠から来たんですよ!って山のどのあたりだったか教えてくださいました。峠に入っていると自分がどこにいたのかわからないものです。
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今日のゴールの三陸駅の目の前にある「潮目」。先ほど峠道にかわいらしいオブジェを置いて歓迎してくれていた施設です。見た目がおもちゃ箱のようでいろんな方の愛情を感じます。ここは震災資料館であるととともに、ハイカーのコミュニティスペースになっています。

まさしく私にとってもここが、ずっと一人ぼっちで歩いてきたみちのく潮風トレイルでの「潮目」になりました。施設を管理する方にまた明日の朝くると約束して一度ここを後にします。電車に乗る前に泥だらけの靴を洗わせていただきました。助かりました。

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夕焼けを眺めながら電車に乗ります。今日は釜石に泊まってまた明日続きから。

雪道は準備次第で不安ながらもとても楽しい旅路になります。雪は積もっていたけど風がほとんどなく気温もそこまで低くなかったのが助かりました。

ちなみにおろしたての軽アイゼンは履いたままアスファルトを歩いてひん曲がりました。はぁ...。

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早朝から半島めぐり(岩手県陸前高田市 広田半島:27km MCT day28)

前回の綾里半島に続いて今日は広田半島を一周します。荷物は駅に預けてきたので軽々歩けます。

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BRT小友駅からスタートです。6時半でしたが少し早かったようで暗いです。車に轢かれたくないのでヘッドライトをつけようとしたら電池が切れていました。これが日没後の峠道とかじゃなくて本当に良かった。必ず出発前に電池の確認はしましょう。
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飛び出しそうなおばあちゃん!明るくなってきました。
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これはまさか桃ノ浦で見たブルーベリーの妖怪リスペクトでは!?

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浮子オブジェもここまでくると完全に芸術です。色がそろっているところがいいです。


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民家のヤギ。首をかしげて私を見つめていたかと思うと、直後に尻尾を上げてうんちするところを見せつけてきました。なんなんだろう。

歩いているとヤギを飼っているお家をちらほら見ます。お庭や畑の草むしりをして働いているようです。おとなしいし人懐っこいしかわいいです。私ももし庭がとてつもなく広い家に住めるのならばヤギを2頭飼いたいです。
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曇り空ではありますが海が透き通っていて綺麗。海の青さが格別です。ここは広田海水浴場。

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遊歩道も歩きやすく、アップダウンはあるものの木々の間から海が見え、展望が開けた時の景色を想像するだけで楽しいです。
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岸壁に打ち付ける白い波。穴通磯のような景勝地があちこちにあります。どこを切り取っても景勝地。黒崎仙峡まで歩いていくつか鳥居を見ました。
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実は黒崎仙峡が近くにあることはわかったものの一体どこがずばり黒崎仙峡なのか全くわからず…???となりながら通り過ぎてしまいました。駐車場は通ったのだけど逆から入ったのでよくわからなかったです。どのルートに入ればよかったのかいまだに謎です。
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町の公民館の字体が独特で素敵。どなたかデザインをされる方がいるのでしょうか。ここは蒲田公民館。
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岩倉公民館。
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ここは普通に達筆。達筆すぎて読めない。大野公民館かな。どこも字体に気合が入っています。
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ゴールが近づいてくると天気も回復してきました。秋のいい天気。うろこ雲。
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柿を啄むエナガ。
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広田半島は過ごしやすい気候で雪もあまり積もらないそうです。地元のおばちゃんの井戸端会議に混ざらせてもらいました。岩手に入ると急に呼び止められておしゃべりする時間が増えました。一期一会の時間も楽しいものです。
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小友のバス停近くのため池に白鳥。冬の東北の田んぼは渡ってきた白鳥で賑やかです。白鳥は見た目は優雅ですがとても声がうるさいです。
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朝はまだ暗かった小友駅に到着。27kmの歩きと長い1日になりました。帰り道も長い!疲れきったため結局一関に宿を取ってゆっくり寝て、月曜始発で帰りました。そういう日もあります。

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綾里半島と広田半島と直線的な移動距離が全く進まない区間をしっかり歩ききって大満足です。北上を考えるとロスをしているような気がしますが、海と生きる人の暮らしの中を歩くよいルートになっているなと感じます。

曇り空の綾里半島(岩手県陸前高田市 綾里半島:15km MCT day27)

2023年入って最初のみちのく潮風トレイルは2日かけて今まで飛ばしてきた半島のルートをつぶしていきました。さすがに自宅のある仙台から当日に移動してくるのは時間がかかりすぎるので、気仙沼に仕事終わりに前入り、荷物デポして歩くという方法をとりました。荷物は軽ければ軽いほどよいです。

残念ながら少し雨模様ですが歩けないほどではないみたい。初日は綾里半島を歩きます。

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スタートの盛駅。こちらは三陸鉄道の方の駅舎です。オレンジ色がピカピカ。
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三陸鉄道の各駅にはこの木彫りのねこちゃんたちのモニュメントが飾ってあります。盛駅はサンマ。
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かいけつゾロリ号!小学生の時よく読んでいました。まだ人気あるのかな。三陸鉄道は各車両のラッピングが楽しくて、長崎の頃の路面電車を思い出します。

電車に綾里駅へ向かい、立石山に向かって歩き始めます。
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空は曇り空ですが不思議な雰囲気。この一帯は木に縦横無尽に紐が張り巡らされていたのですがなんのためだったんでしょう。
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遠くに見える青空と入江。海は穏やかです。
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大きな転石で曲がってしまった標識。結構大きくてなかなか怖い。

標識を一生懸命撮っていたらトレランのグループの方とすれ違いました。トレラン結構流行っていて、トレイルと調べるとトレイルランばかり出てきます。私はゆっくり歩くのが好きなので多分挑戦もしないですが、山道をひょいひょいと走っている人を見ると尊敬します。装備はかなり参考になります。トレランシューズは走らなくても便利です。
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木々の間から見える海と空の間がオレンジの帯状に光っています。
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曲がりくねった倒木。曇り空も相まってなんだか怪しい雰囲気です。すこしざわざわします。

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トレランの方々は遠くに見える灯台に走っていったようです。この後もう一度抜かれました。速い。
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どんな山の奥にも電気は通っています。牛はいないけど牧場柵を越えてまた下の方に下っていきます。山道はどこでも歩けて枯れ葉でふかふかなので少し歩きづらい感じ。
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立派な鳥居。藤二大明神。大漁祈願をする神社のようです。
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味噌玉石。味噌玉に似ているらしいのですが、味噌玉をみたことがなく…。火山弾だとパン皮状だとか呼んでいたのですが、花崗岩なので風化の過程でこのような面白いヒビが入っていったようです。大きいです。
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立石山から下りてきて海が近いです。あんまり歩いていないですがこの先の本殿に行く元気がなかった綾里漁港そばの天照御祖神社。
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時間は十分にあったけどこの階段がね...。
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高波や津波の差異は閉まります。いつでも何があってもパニックにならないよう色々想定しながら歩かなければいけません。
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川のカモ。色々我慢できなくなってスマホをiPhone 13から14 proにしたのですがズームの倍率が上がったのとLiDARがついているのとで大満足です。今までは鳥を見かけても小さくしか撮れなかったので。

車でまわるような旅行ならカメラも持ち歩くのですが、長い距離歩いているとスマホで写真を撮るのが一番楽です。充電管理だけ十分に気を付けています。

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今回は気仙沼から移動してきて15km。そんなに距離がなかったので綾里灯台の方に行ってもよかったかもしれません。ここまで北上してきて思うのは、また今度行こう、というのはほぼその機会がないということです。

生きている限りいつでも行こうと思えば行けるけれど後戻りするのは難しい。今しかないと思ってこれから歩いていきたいです。

最近なかなかブログの頻度下がっていますが、毎週2個ずつ程度書ければいいなと思います。