長距離おさんぽを始めたきっかけは仙台駅、みちのく潮風トレイルのイベントをやっており歩くことの楽しさとともにマップをどっさりともらって帰ったことでした。
もともと歩くのは好きで、観光地でも目的地まで2時間近く歩くこともありました。
あてもなく歩くより少々ルートが決まっていたほうが楽しいし安全かなぁと思いスタートを決めました。
居住地が仙台なので北上ルートを選択、一気に歩くのは当然無理なので公共交通機関を利用しつつ行けるところまで行ってみようと。
この記事は記念すべき第1回兼記念すべき挫折の記録です。2021年2月の記録になります。
スタート地点の松川浦までは常磐線で相馬まで移動。そこからバス利用。相馬市駅の前は完全凍結でした。
ここから相馬市内を通って鹿狼山を登って新地駅がゴールです。直近に大きめの地震があり、その痕跡がみられるおさんぽです。
最初の一回目でしたので、いったい自分が何km歩けるのか全く考えもせずに歩き始めています。膝には自信があったはずでした。
町を見下ろすゴリラ。フレスコ相馬店の屋根に鎮座しています。
歩く傍らには稲刈りも終わって冬支度をした田んぼが広がっています。
田んぼのそばで育ったので、田んぼとともに季節の移り変わりを感じます。田んぼの見える風景からしか得られない栄養があります。
相馬市の周りは護岸工事等も多く、思い通りに歩けないところも多かったです。溶けかけの氷を踏みながら歩く河原の土手はとんでもなく寒かったです。
直近の地震の影響で相馬神社はあちこちが通行禁止。石畳はずれ、灯籠は倒れ、なかなかな影響があったようです。遠目に神社を見ながら周辺を歩いていきます。
ちょうど季節は梅の季節。まだまだ冬の真っ只中ですが、ところどころに春がみられると楽しいです。
沼に白鳥が数羽。この沼のそばで休憩をしていたのですが、いつも人に餌をもらっているのか寄ってきてだいぶ圧をかけられました。
白幡の大銀杏。かなりの巨木です。紅葉の時期は壮観なんでしょうね。
地震による地割れのあとです。このあたりのコンビニでパンを買って食べながら歩いていました。ご飯を食べると元気が出ます。
ここからまっすぐ鹿狼山に登るのが本来のルート。この途中で膝に今までに感じたことのない違和感を感じ始めます。今まで膝なんて捻挫以外で痛くなったことはなかったのに。
しかしやめ時がわからなかったため、鹿狼山の麓まで無理やり向かいます。
違和感が普通に痛みに変わり、このまま山なんて登ると途中でどうなってしまうかわからない…、ルートを離脱してゴールに切り替えることにしました。
苦しい気持ちを反映してか、こころなしこのあたりで撮った写真は枯れた枝や虫の卵や変なものばかりになっています。
これがこの回のルートです。色は歩く速度を表しているのですが、最後の直線が真っ赤です。
完全に膝が爆発し、ペンギン歩きでなかば泣きそうになりながら最後の4kmを歩きました。本当に途中でタクシーを呼ぼうかと思いました。いきなり情けない。
歩いた距離がギリギリ30km行かないくらい。よくこれでプラス山まで登ろうとしたものです。山の途中で歩行不能にならなくてよかったです。
初回の反省は、最初に一体何km歩くのかしっかり計画を建てることと、いきなりたくさん歩かないことでした。
ちなみにこのとき爆発した膝が治るまでかなりの時間を要し、接骨院に通い、ジムで膝を中心に鍛えることになりました。膝への自信が完全に打ち砕かれた初回でした。
いまだに鹿狼山は踏破していないのでそのうち行きたいところです。