長距離おさんぽ部

長い散歩が好きです

灼熱の海、敗北の鉱山(宮城県南三陸町 陸前小泉駅〜気仙沼市 道の駅「大谷海岸」:18km MCT day16)

6月末、前回の入谷の時に東北南部は梅雨入りし、長い梅雨が続くかと思われましたがまさかの2週間足らずで晴れ渡り、ちょうど今回の時に梅雨明けが宣言されました。

澄み渡る夏の青空の中歩けましたが、気温はぐんぐん急上昇、熱中症アラートが発令される日になりました。覚悟はしていましたがなかなか厳しい散歩になりました。

結果からいいますと最終的に完全に熱中症になっているので、今後のために何が悪かったかも思い出しながら記録を残します。

ちなみにこのあとまた7月には天気は梅雨模様に戻り、2022年の東北南部の梅雨明けは特定されていません。

本日のルートは陸前小泉から大谷鉱山跡へ上がり、大谷海岸に出るルートです。

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陸前小泉駅までは前回同様BRTを利用。前谷地駅までは鉄道がつながっており、そこから乗り換えです。

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歩いている間一人なのであまり自分は撮らないのですが、この晴天の中まさかの帽子を忘れてしまい、パーカーのフードを被って怪しい恰好で歩き始めました(途中まで)。夏の間は半袖に日除けのパーカーを着て歩いています。

まだ9時過ぎくらいなのにもう暑いです。日差しもきつい。
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なかなか厳しい一日になりそうですが、海がとんでもなく青いです。日差しも完全に夏で日除けとはいえ長袖を着ているのもしんどくなってきてしまったので、途中のホームセンターで帽子を購入しました。現地調達できてよかったです。汗がとんでもなく出るのでホームセンターで一休みしながら日焼け止めを塗りなおします。

通勤時に使っている涼感スプレーを使ってみますが冷たいっちゃ冷たいんですが普通に暑いです。
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本吉の方には鮭の孵化場があります。宮城沿岸でのサケ漁のために、サケの稚魚を育て放流しています。

この辺りは秋になると川で遡上してくるサケを見ることができます。宮城はサケが有名でこの時期に食べられるサケといくらを使った「はらこ飯」は絶品です。

楽しく歩いてはいるのですが、気温は30度近くになっており私は道沿いの用水路に飛び込みそうになっています。梅雨明け直後ということだけあって湿度も高いようです。
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ホタルブクロ。初夏の花です。山間は綺麗な川も残っているので蛍も飛んでいそうです。
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川底には水草が繁茂しており、小魚もちらちらと見えます。このような川でやがて大きくなる魚たちの稚魚が育ち豊かな川や海になるんでしょう。
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季節は完全に夏です。夏はコントラストが目に優しくない。
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この七里塚という史跡はあちこちに残っています。昔の方も当然歩いていたわけで、旅人たちが目印にしていたのでしょう。
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津波が来たら閉鎖されるボックスカルバート。中が坂になっています。
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少しBRTのバス停内で一休み。

飲み水はザックにハイドレーション2Lとスポーツドリンクをもっていたのですが、ここでポカリがほぼ切れました。

トレイル中はハイドレーションを使うことで、今まで大分疲労が緩和されていて助かっているのですが、背中でハイドレーションはほぼお湯になっています。ポカリもお湯。

ここで飲み物で体温が下げられなかったのが徐々に効いてきます。

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本吉の大谷地区には金鉱山がありました。この地域で採れる金は、奥州藤原氏の都である平泉の黄金文化を支えていたとも言われています。

すでに廃坑となっていますが、1976年まで金を産出し、鉱山で働く方々が周辺で生活を営んでいました。

鉱山に向けて坂を登っていきます。汗が止まらないですが、少々日陰はあるので何とかなっています。しかし日陰に入っても暑い…。

スマホには毎度熱中症警戒アラートが届いています。
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山の中に大谷鉱山跡地が見えます。過去はきっと働く人々でにぎわっていたのでしょう。
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跡地には大谷鉱山歴史資料館があり、実際に鉱山で働いていた方の丁寧な解説を聞くことができます。中の資料も充実しており、当時の生活に思いを馳せます。

目の前が少しちかちかしてきたのでやっと涼しい室内に入ってゆっくり休める...と思っていたのですが、この資料館はおそらく冷房がありません。

館の方もここ最近の暑さの中、扇風機のみで常駐しているのは大丈夫なのかと少し心配になります。

コロナのおかげで室内でマスクをする羽目になっているので外よりきつい。座るところもないのでここで私はほぼ限界を迎えています。汗が滝のように…。

しかしここの資料館は産出された金も見ることができいい資料館です。
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大谷鉱山から山を下ってきていますが、日陰だろうがどこだろうが暑く、胃のあたりも気持ち悪い。さっきまでだらだら出ていたはずの汗がピタッと止まり、なんだか視界もフィルターがかかった感じ。Apple Watchで心拍数を測れるのですが、ゆっくり歩いているのにも関わらず心拍が140から下がりません。

さすがに無視できない異変を感じて涼しそうなところ(側溝)をみつけて座り込みます。

ザックにそういえばハンディファンを持ってきていたため、身体を冷やしつつ少し回復したので再び歩きはじめます。やっと下に降りてきましたがここからも大変。
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道路沿いにメリーランドさんという小さなテイクアウトの軽食屋さん!たこ焼きなどもありますが、迷わずソフトクリームを食べます。

ここで内臓が冷えたのか、急速に体調が戻ってきます。おそらくぬるい水はずっと飲んでいたものの、冷房にも当たらず完全に身体がオーバーヒートしていたようです。

熱中症は水と塩分さえ取っておけばよいと思っていたのですが、やはり体温を下げないとどうしようもないようです。
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本来は大谷海岸駅からあと2km程度歩いた大谷まち駅まで行く予定でしたが、さすがに危険なためここでストップ。大谷海岸の白い砂浜が光り輝いていましたが見るだけです。

道の駅「大谷海岸」は新しく設備の整った道の駅で、観光の方も多くいました。中で海を眺めながら軽食を楽しめるスペースもあります。お手洗い等もきれいなので汗で大変なことになっている服も楽に着替えることができました。

去年の11月に公開された「すずめの戸締り」でここが出ていたので、今はよりにぎわっているかもしれません。「すずめの戸締り」で主人公一行が駆け抜けていった東北沿岸部の風景に類似した場所はトレイルのルートでも目にすることができます。

少し休憩してなんとかBRTで帰路につきましたが、バスの中で気持ち悪さに苦しんでいました。

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夏の晴れ渡った海と空と緑とは裏腹にもうどうしようもないほどの暑さで身の危険を感じる今回の散歩でした。無事に帰ってよかったですし、さすがに警報が出るほどの暑さの時は外の仕事ですら中止になるのだから、ちゃんということを聞いて歩くべきではありません。

どうしても運動するのならば、コンビニや飲食店等身体を冷やしながら行動しましょう。水もぬるいのを飲んでいたら体温が下がらないので、キンキンに冷えたものとまではいきませんが(胃に悪いですしね)、保冷ボトルをもって冷たい飲み物を飲むべきです。

涼感スプレーは冷たく感じるだけで実際にはなにも変わっていないので、運動時には不向きです。通勤の間とかなら汗がひいてよいのでしょうが、運動時は逆に危ない気がします。

ちなみにぬるくても水は飲んでいて合計3L以上飲んだはずなんですが、家に帰って体重を測ると朝から1kg減っていました。本当にバケツのように汗をかいていたんでしょう。夏はもうこりごりです。