前回は三陸駅で旅を終え、一泊して今回は三陸駅の潮目からスタートです。全体だと北上で歩いていますが、セクションは電車の都合や使える時間を考えてたまに南下しています。
三陸鉄道はかいけつゾロリ冒険号。小学生時代読み倒しました。
三陸町観光センターは開いている時間に結局訪れることはありませんでした。ここは2023年3月いっぱいで閉館してしまいましたが、現在ニューオキライとして週末憩いの場としてオープンしています。
最近初めて訪れましたがコーヒーやアイスもあり、一休みにちょうどよい場所になっています。
前日に約束した通り「潮目」に!施設の方が待っていてくれました。温かいコーヒーをいただきながらみちのく潮風トレイルと越喜来にまつわる様々な話を聞きます。
昨日峠道でみた可愛らしいオブジェたちはここから生まれているようです。ちびっこたちの遊び場にもなっているみたい。こんな秘密基地みたいな遊び場、ワクワクするだろうなぁ。
中にはたくさんのハイカーたちの写真!実は今まであまり他のハイカーともすれ違わず、少々お話したくらいで関わってこなかったのですが、たくさんのハイカーがこの「潮目」を通って南下、北上していき、交流し、ハイカー同士の輪を拡げ、みちのく潮風トレイルの良さを共有してより理解を深めているようです。
簡単ですがごろ寝するスペースもあって、ここで寝泊まりしてしばらく滞在し、周辺を歩くハイカーもいるのだとか。私も初めて来たのになんだか落ち着く空間についつい長居してしまいたくなりました。
また来ると約束して、今日のルートを歩きます。まず最初に見えるのが未音崎湾展望台。東屋に飾られたガラスの浮子とそこから見える静かな海の眺めが美しい朝のひとときです。
歩く道は未だ津波の面影を残す道。
ここにも越喜来のオブジェ。
高台に作られた三陸鉄道。まっすぐと人々の生活をつなぎます。
遠くに見える甫嶺(ほれい)駅。青空に高台の駅舎が映えます。
今日の海は青く透き通っています。三陸の海はしばしば目を奪われ足が止まってしまうほど美しいです。
カラフルな恵比寿様。こんなカラフルな恵比寿様。
遠くに見えるは恋し浜駅。三陸鉄道に乗っているとファンシーな駅を目にすることができるのですが、歩いているとちょっと階段を登りたくない…。恋し浜駅は元は「小石」浜という名前でしたが、2009年に名前を変え、恋愛のパワースポットとなっています。駅舎の中にはホタテの絵馬が飾ってあります。
自動販売機もピンク色。中に小さなガラスの浮き球が入っていたりしてとても可愛い。
そして何よりみちのく潮風トレイルの看板がピンク!あまり触れてきませんでしたがみちのく潮風トレイルのカラーは大体が緑なので珍しいです。
ポストもピンク!
階段を目の前に尻込みしてしまい駅には上がらず次へ。峠道に入っていきます。ちょっとしたところにもまだ越喜来の名残があります。
舗装路だし今日はアイゼンいらないかな(昨日曲げたし)と思っていたらまさかの道路がツルツルスケートリンク。少し変な姿勢になりながらどうにか踏ん張って登っていきます。
越喜来の名前の由来の看板がありました。越「鬼」来という字が当てられていたのだとか。坂上田村麻呂の蝦夷討伐に由来があるそうで、逃げ延びた蝦夷が追われてきたようです。今は「喜」に字を変えて、峠を越えてまで訪れる素敵な集落となっています。
峠越え!ちなみにこの峠の名前なんていうんでしょう。車でも来られます。冬はおすすめしないけど。
ほたて。
下り道は苔むした擁壁の雰囲気がよく、舗装路ではありますが楽しく歩けます。眼の前をずっとハクセキレイがぴょこぴょこ歩いていて可愛かったです。
そして三度目の綾里駅。これで最後になります。私はこの綾里駅がトレイルルートの中で一番好きかもしれません。売店で「綾里駅」キーホルダーを買いました。
またくるかなぁ。またくるよね。
綾里駅の横に立派な獅子舞!とおもったらお神輿!
本日は15kmピッタリ。道路がツルツルでさえなければとても歩きやすく素敵な道でした。素敵な出会いもあってこの先歩くモチベーションも湧きました。
これからトレイル歩く予定の方は「潮目」の時間をしっかりとってくださいね!