4月末、季節は春になりましたが前日は仙台市内でも雪が舞っていました。電車で向かう途中、石巻あたりは完全に積もっていたので少し嫌な予感。GW直前でしたが東北の雪、まだ降るのかぁ。
とはいえ散歩日和のとても良い天気です。
今回は牡鹿半島西岸から女川駅に抜けるルートが工事中で途切れているため、前回のルートのゴールである渡波駅から浦宿駅まで電車で移動し浦宿駅から大六天山に登って女川駅まで歩くルートです。
浦宿駅は万石浦が目の前に見える良いロケーションの無人駅です。駅周辺には水産加工場が立ち並びます。
前日降った雨か雪の影響で道路はしっとり。花粉も落ちたのか、比較的楽で空気が澄み渡っています。今日の散歩が楽しみです。
大六天山の登山道付近の陰には少し雪が残っています。歩きやすくてよい道です。
季節も春になり、木々や小道の草の緑も美しく色づいてきました。
大六天山はこのような巨大鉄塔をくぐり抜けられる場所がいくつかあり、普段目にすることはあっても立ち入り禁止だったりするので大迫力です。ジョジョ四部で鉄塔に暮らしている男がいますが、暮らすのはさすがに厳しそう。
斜面はかなり雪が残っていますが、海と空の青さのコントラストで絶景が拡がっています。大六天山は鉄塔の関係か見通しが良いです。
これくらいなら大丈夫と思っていたのですが、傾斜のあるところを下っているとさすがに滑ります。尻もちの跡があります。ちゃんとアイゼンを持ってくるべきでした。
明るい尾根を歩いていきます。鬱蒼としていない道なのでまた歩きたい道です。
しかしここから結構雪が深くなっていき、斜面では不安を感じてきたので写真が控えめになっています。登山道に作られた階段もあるのですが、ほぼ埋まっていて見えず...ちょっと後悔をしたりしていました。
お尻が冷たいですが、いい感じのヤグラを見ながら休憩。この後下山が控えており、下りはどうしようもなく滑るので、尻もちをつかないようほぼしゃがみこんで歩いていました。
トレイルを歩きはじめる時にもしかしたらと思って軽アイゼンを準備していたのですが、この日に限って忘れてきました。冬に峠や山に入る場合はお守り代わりに必ず持っていたほうがよさそうです。
トレッキングポールがあればまだましだったかもしれません。
雪におびえていますが、山の向こう側に見える春の海は透き通った水色で思わずため息がもれます。
山桜が満開を迎えていました。山桜は春の山を眺めているとぽつぽつと山を彩っていて、春の好きな風景でもあります。ソメイヨシノとは違って新芽が芽吹くのと同時に花が咲きます。
何とか下山してきました。森と一体化する軽トラック。環境的には良くないのでしょうが、人工物が山に飲まれていく過程は自然の力を感じます。
女川駅は鯉のぼりが飾られていました。女川駅周辺は震災後に再開発され、非常に盛り上がっています。駅舎の中にはなんと温泉もついています。
今回ちらっと温泉があるという情報だけ聞いて楽しみに雪山を越えてきたのですが、なんと2021年5月の地震で被災しずっと休業していたようです。なんで何も調べずに来たんでしょうね...。
がっかりしながら電車に乗り込んで石巻駅に向かいます。
乗り換えの時間があったので石巻駅近くでご飯を食べました。「しぇんろん」さんのカラシビ麻婆麺!辛くもあり旨味もあり汗と鼻水が止まらなくなりましたがとてもおいしかったです。また食べたい!
https://www.instagram.com/xenlon_ishinomaki/?hl=ja
たった今調べて知ったのですが、今年の1月で閉店してしまったようです。移転も考えておられるようなので、どこかでまた出会える日を楽しみにしています。
宮城にきてから麻婆焼きそばや麻婆麺をよく見るのですが名物なんでしょうか。辛い物も麻婆豆腐も好きなのでついつい食べてしまいます。
お腹もいっぱいになって本日の散歩は終了です。
軽装備で雪山に挑んだ反省を家に帰ってからたくさんしました。雪は山に入らないと積もっているかどうかわかりません。海側から登って大丈夫でも、山陰に入ると足が埋まる~ということも当然あり得るので、しっかりとして準備をして安全に帰ってきたいものです。