秋も深まってきた10月末、気仙沼湾に浮かぶ東北最大の離島、気仙沼大島を回りました。
気仙沼大島は震災後、本土とつなぐ橋が架けられ、2019年に開通した気仙沼大島大橋によって車でも島に向かうことができます。
今回は気仙沼駅から東側の早馬神社へタクシーで向かい、そこから西へ歩いて大島へ。大島内で一泊して次の日気仙沼駅まで戻ってくるルートです。
気仙沼駅につくとポケモンが出迎えてくれます。何チョイスだろう。宮城のご当地ポケモンはラプラスなんですがポスターくらいでしか見かけません。
タクシーで30分くらいで早馬神社です。早馬神社は立派で、ちょうどこの頃放映されていた大河の「鎌倉殿の13人」梶原景時公のゆかりの地となっています。楽しい散歩になりますようにとお参りして御朱印を押してもらいました。御朱印帳がかっこよかったのでつい買ってしまいました。
馬九行久(うまくいく)守というのが同じくかっこよかったので買ったのですが、去年のお守りはどんと焼きに出してしまったので今年も欲しいなぁと思っていたらオンライン販売をしていました。神社もそういう時代なんですね。
神社の裏に厄割石があります。厄玉という素焼きの空洞の玉に息を吹き込んで厄をうつし、この石に投げつけて割ることで悪い気を祓ってくれるそうです。全力で振りかぶって投げつけてきました。
早馬神社前の浦漁港は入江にあり穏やかで水面が鏡のようです。気仙沼大島に向けて歩き始めます。
途中で目にしたカモシカ。結構大きいです。カモシカは人が近くにきてもあまり急いで逃げずこちらをずっとみていることが多いです。
気仙沼大島大橋。新しい橋で白く美しい橋です。橋を渡る眼下に広がる海も青く透き通り、途中シーカヤックやSUPを楽しむ人たちの姿が見られました。
島へ上陸したらまずは島の中で一番標高の高い亀山に登ります。
登山道の途中にリンドウの花。少し時期は遅いですが秋の花です。
亀山の標高は235m。リアス地形の複雑な海岸線を一望できます。
雲がかかって天使の梯子が見えます。こちらは島の南側の景色。
先ほど渡ってきた気仙沼大島大橋。すこしだけ木々が色づいてきています。
亀山展望所の眺めは気仙沼大島へ訪れるなら必見です。車で来る場合、頂上まではこれず下の展望所からシャトルバスに乗り換えることになります。
亀山から降ってくる途中にあるのは大嶋神社。御神体に大きな岩が祀られています。長い階段が待ち受けますが、私は上の方からきたので登っていません。亀山をずんずんと下り、田中浜に出ます。
田中浜はおかえりモネでも舞台としてよく使われていたそうです。私は見ていないのですが…。
プライペート感のある入江のビーチで白い砂浜が美しいです。砂浜に横たわる朽ち果てた廃船は津波によって漂着し今も残されています。朝は天気が良かったのですが雲が出てきたため海もどんよりとしています。
みちびき地蔵。ここのことだと来るまで知らなかったのですが、随分前ににほんむかしばなしで見たことがあり、結構怖かったのでしっかり覚えていました。これから亡くなる人の魂がこのおじぞうさんを訪れ、大勢の人や馬や牛の魂を村の親子が目撃した翌日に大津波がきてたくさんの命が失われた、という話です。
津波から救ってくれるわけではなく、ただそこで生き物たちの命を見守っている、不幸な事故や災害で亡くなっても天国へ行けるようみちびくお地蔵様。津波で流出してしまいましたが再建、流出後見つかった地蔵も含め大事に祀られています。
お昼はいくら丼。新物が入っておすすめとお店の方に言われたので頼みましたがもう一生分いくらを食べた気がします。おいしくてお腹いっぱい!牡蠣の佃煮も美味しかったです。
腹ごしらえも済んで今日はゲストハウス海風さんにお世話になります。港で食料を買い込み夕食と明日の朝食の準備をします。天気が悪化し夕立のような土砂降り。傘を持ち歩いていたのでびしょびしょにはなりませんでしたが、おとなしく早めに宿に戻りました。
橋で繋がって島の観光が活発化しているような気がしました。夏の時期はマリンスポーツ等楽しめそうです。