長距離おさんぽ部

長い散歩が好きです

夏の終わりの遠野へ(遠野旅行②)

前回遠野の魅力にとりつかれ、今度は夏の終わりに遠野に行ってきました。この年の夏はずっと東北で仕事をしていたのですが、事務所と宿の往復で精神がすり減ってきていたので心を癒す一人旅です。

雪の日にいった写真と同じようなとこばかり回っているので前記事と比較していただけるとより楽しいです。

hirasanpo.net

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毎度おなじみ新花巻駅。本当に周りに何もない。
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今回は思い付きで予約したらなんだか普通に取れてしまったSL銀河に乗車です。SLには一度社員旅行で群馬あたりのやつに乗ったことがあるのですが、SL銀河は車両内も素敵なようで楽しみにしていました。目の前の田んぼは稲穂が実って金色。
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SL銀河の車内はこんな感じ。「銀河鉄道の夜」のモチーフが各所にちりばめられていて、座席に着くだけでなんだか不思議な気分になります。プラネタリウムのお部屋があり、プラネタリウムを見ながら銀河鉄道の一説を聞くことができます。
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SL銀河は2023年の5月で運行終了してしまいました。観光以外で走っているSLなんてさすがに見たことはないのですが、汽笛の音になつかしさのようなものがこみ上げてきます。

車内限定のお土産屋さんで蒔絵のボールペンやらバッグやらを買い込んでぼーっと車窓からの景色を眺めていると沿線から手を振る人たちの姿が見えます。宮守のめがね橋がよく見える河川敷から大勢の人が手を振っているところを見てなんだかとてもうれしい気持ちになりました。f:id:ochinaihappa:20230313205128j:image

SL銀河は釜石まで行きますが、私は途中下車で遠野まで。遠野駅では鹿踊の演舞でお出迎えされました。すごい躍動感で鹿の姿をちゃんと写しているいい感じの写真がありませんでした。
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冬に来たときはマフラーを巻いていた駅前の河童たち。今回は法被を着て風船を持っています。お祭りみたいだな…と思ったらいわて国体中でした。どおりで宿がとりにくいと思ったんです。
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遠野はサッカーの会場になっていました。今回は遠野をめぐりたかったのでさすがに全部徒歩ではなく初日は自転車を借りました。
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開放感のある夏。自転車で走るのも楽しいです。
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広がる田畑と空とポールに止まるトンボ。

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丘の上の鳥居。
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疲れた精神が回復していく景色。
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山口の水車小屋。建物はピカピカなので新たに補修されているとは思いますが昔は農業に使われていたのでしょう。ちゃんと動いています。f:id:ochinaihappa:20230313205148j:image

金色の稲穂。もうすぐ稲刈りの季節です。
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今回駅前でお借りした自転車です。ママチャリで十分ですがたまに坂道があるので電動自転車の方を借りてもよいかも。私は電動自転車に乗ったことがなくて怖いので普通の方を借りました。
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冬に来た時とは雰囲気が大違いのデンデラ野。この前は雪に埋もれていましたがもう一度向かいます。
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ここ道があったんだ…。
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なんだか前よりあがりの家が近い気がします。雪が積もっていなかったら結構背の高い草が生えています。こんなに季節によって雰囲気が違うものなのかと驚きます。
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あがりの家にも陽が差し込みます。雪の多い地域に行くと夏のありがたさをひしひしと感じます。
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金色の田んぼ。くっきりと見える緑の山々。
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ススキと夏の日差し。
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ふわふわのススキ。
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前回行かなかった遠野郷八幡宮。参道も長く立派な神社です。9月になると大きな例祭も開かれます。
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夕食はジンギスカン。1日目は前回雪の中いったデンデラ野を中心に夏の土淵をめぐりたくて自転車に乗りました。自転車って速い…とずっと考えていました。

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2日目はレンタカー。遠野駅はレンタカー屋が駅前すぐになく少し不便です。少しレンタカー屋まで歩いて車を借ります。車だとより行動範囲が拡がります。
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まずは旧千葉家住宅。南部の曲がり屋を代表する家屋です。補修工事を実施中で現在中に入ってみることはできません。補修工事が終了したらまた行きたいと思います。
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今回は千葉家曲がりやのすぐそばの続石が目的。少しだけ林の中を歩きます。熊注意の看板がありますが、熊鈴を持ってきていないのでラジオを流していました。
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緑のトンネル。
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続石までほどほどに歩きます。

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標識は出てきますがなかなかでてこない続石。
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針葉樹の中を歩きます。
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どんと出てきた続石。力自慢の弁慶が上にある巨石、笠石を乗せたという伝説があります。近くに弁慶の昼寝場もあります。スケール感が分かりにくいですがかなり大きく、巨石を見上げることができます。

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先ほどの続石の手前にある泣石。こちらは最初に弁慶に笠石を乗せられたとき泣いてしまったため、続石に笠石が移されたという伝承があります。
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次は卯子酉神社。縁結びのご利益があるそうです。いくつかの赤い鳥居を抜けると少し不思議な光景。
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卯子酉神社はこのように神社の絵馬の代わりに赤い布に願いを書いて紐に結び付けます。この時布は左手だけで結ぶと願いが叶うらしいです。私も布をちゃんと結んだのですが何を書いたのか完全に忘れました。何も書かなかった可能性もあります。
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少し散策ルートがあったので卯子酉神社から歩いてみます。
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割と大変な階段。手すりがひも。
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登り切ったとおもったらまた階段。割と絶望しています。
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階段の先に神社が見えます。
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上にあるのは愛宕神社。きれいな神社ですが上まで来る人が少ないのか少しものさみしい。
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そのまま次の五百羅漢まで歩きます。少しだけ工事現場みたいでこの道かどうか迷う道。
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五百羅漢までの道。一体どこにあるのかわかりにくさがあります。
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あっているのかどうかわからないけど林の中を抜けていきます。
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石らしきものが見えてきたけれどどれだろう。
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…と思っていたらなんとこの一つ一つの苔むした石に羅漢像が彫り込まれていました。たまたま私のように散策に来たご夫婦に五百羅漢ってどこですか?とここで聞かれました。気づくまで時間がかかりますが気づくと壮大。
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度重なる飢饉での死者を弔うために大慈寺の和尚が彫ったものと言われています。一つ一つに弔う想いと飢饉の苦しみを感じ、羅漢像の多さに圧倒されます。
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苔むした森の中で過去の大飢饉のこと、これほどの羅漢像を彫った和尚さんの気持ちに想いを巡らせていました。f:id:ochinaihappa:20230313205327j:image

次は前回いった廃神社。もう何度も行かないと気が済まなくなってきました。

相変わらずのぼりはいいけど帰りは怖い階段。
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やっぱりつぶれている。冬が過ぎたから撤去されるものでもないみたい。
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屋根に少し草が生えて自然に還ろうとしてる。
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山神さまの方にまたお参りして帰りました。

車で来たので宿のご主人におすすめされた高清水展望台に。借りたレンタカーのカーナビが古く、当時のGoogle mapの精度もあまりよくなかったためとんでもない獣道を案内されて泣きそうになりながら爆走しました。普通にきれいな舗装路はあります。f:id:ochinaihappa:20230313205112j:image

展望台からの景色は山に囲まれた遠野の町を見渡すことができてとても良いです。さすがに歩きでここに来るのはしんどいですが、車に乗っているときは必ずここに寄っています。いつ見てもよい景色。色づいた田んぼが見えます。

秋の頃は早朝に来ると雲海を見ることができます。私はまだ見たことがありません。日の出前の夜道を運転するのは少し怖い...。
せっかく車を借りているので次は冬にも行ったふるさと村へ。
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マヨイガ橋。季節によってこんなん見える風景が違うのか。
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イトトンボ。
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森の中も緑が気持ちいです。
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凍っていない池。
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稲を守るかかし。稲刈り体験がしたい。
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しらゆき号も元気でした。今回は寄ってきてくれました。
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夏の終わりの日が差す曲がりや。ここもどの季節に何度来てもよいところです。かまどに火を入れているまぶりっとのおじさんといろいろ人生について話し込みました。

www.tono-furusato.jp

車を返して遠野市街地に戻ります。

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釜石線。
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夜ごはんはあんべのジンギスカン。f:id:ochinaihappa:20230313205413j:image

あんべさんはふるさと納税もよく利用させてもらっています。おとりよせもあります。たれがちょっとピリッと辛くておいしいです。

www.anbe.jp

今回の遠野の旅は2泊でしたが、SL銀河に乗ったら宮沢賢治を追って花巻に行きたくなったので次の日は新花巻の観光をしました。そちらについてはまた今度。

この当時は事務所と現場をずっと行ったり来たりするだけで夏が終わりつつあったので、夏の残り香と秋の始まりを感じて自然の中を走り回るのはとても楽しかったです。

よく考えると続石あたりを散策していただけであまり散歩していなかったですが...遠野が好きなので記録として残しておこうと思います。